EPubをDeepL APIを用いて機械翻訳で対訳
EPub形式の電子書籍を、翻訳精度が良いことで最近話題のDeepLのAPIを用いて機械翻訳で対訳するCLIツールを作ってみました。
https://github.com/sharplab/epub-translator
CLIツールを作るなら、折角だからとネイティブビルドが出来、起動速度が速いことが特徴のQuarkusを使っています。
このCLIツールにEPubファイルを食べさせると、上記のように、ブロック毎に原文の下に訳文を挿入した対訳形式のEPubファイルを出力します。
使用方法
事前準備
epub-translatorの実行には、Java11以降が必要です。適宜ダウンロードしてインストールして下さい。
epub-translatorは、GitHubのリリースページで配布しています。epub-translator-runner.jarというファイルをダウンロードしてください。
また、epub-translatorは設定ファイルが必要です。epub-translator-runner.jarを配置したディレクトリに、configというサブディレクトリを作成し、その中にapplication.ymlというファイルを作成し、以下のフォーマットで、DeepLのAPI鍵を記載してください(API鍵の取得には、DeepLのAPIプランの契約が必要です。オンライン翻訳のStarterプランとは別なのでご注意下さい)。
ePubTranslator:
deepL:
apiKey: <put your api key here>
language:
source: en # default source language
destination: ja # default destination language
実行
以下のコマンドで実行できます。
java -jar <path-to-epub-translator-dir>/epub-translator-runner.jar --src <path-to-epub-file>
Linux用バイナリ
なお、epub-translatorはQuarkusを用いていることから、ネイティブビルドにも対応しています。 Linuxで利用できるバイナリもGitHubのリリースページでepub-translator-runnerという名前で配布しています。
WSL2環境含むLinux環境で使えますので、こちらもお試し下さい。なお、Linuxバイナリの場合は、Java11のインストールは不要です。
<path-to-epub-translator-dir>/epub-translator-runner.jar --src <path-to-epub-file>
電子書籍や、技術文書を読む助けになれば幸いです。